【物理】なぜ基本問題はできても応用問題になるとできなくなるのか。その原因と対策。

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今回は質問箱へ

「基礎問題は解けるが、融合問題などの応用問題になると
解けなくなってしまうのを何とかしたい」

という旨の相談があったので、それに関して話していこうと思います。

Contents

結論:応用問題を解けるようになるには「応用問題を解く訓練」が必要

結論から言うと、応用問題を解けるようになるには

応用問題を解く訓練

をする必要があります。

なんだその回答は。。

と思う人もいるかもしれません。

が、これは事実であり、特効薬は存在しません。

 

応用問題を難なく解いているあの人も、
ただ「応用問題を解く訓練」をあなたより多くやってきただけです

以下で「応用問題が解けるようになるには、応用問題を解く訓練が必要である理由」を解説していきます。

 

応用問題をの特性を理解しよう

まず、応用問題・融合問題の特性を改めて考えて見ましょう。

応用問題とは基本問題を複雑に絡めて合成したものである

応用問題、または融合問題というのは
(言うまでもないことかもしれませんが)

基礎問題を
複雑に絡めて合成したもの

として作られます。

 

逆に言えば、

いかなる応用問題・融合問題も
必ず基礎問題の組み合わせに分解できる

ということになります。

こう考えると、ただの基礎問題の組み合わせなのだから難なく解けそうです。

 

しかし、実際には解けない、という人は多いと思います。

基礎問題は難なく解けるのだけど、
融合問題になると解けない。。。

というのはその典型ですね。

そのような人は以下の内容をしっかりと頭に入れてください!

 

応用問題では「基本問題」という「道具」の「予期せぬ状況での使い方」が問われている

応用問題になると途端に解けなくなる、
という人にまず伝えたいのは
応用問題や融合問題は

基礎問題という「基本的な道具」の
「予期せぬ状況での使い方」を問うている

ということです。

 

普段、基本問題に取り組むことを例えると、
サッカーが上達したい人が「基礎練習」に取り組むことに対応します。

そして、この「基礎練習」というのは大事ですが、
当然、それだけやっても「サッカー」は上達しません。

 

シュートを上達するためにPKの練習をするのは大事かもしれません。
しかし、それだけやっても、ただPKが上達するだけです。

パスが上手くなるために、
誰もボールを奪いに来ない状況から、
正確な位置にパスを送る練習をする

という基礎練習をするのは大事かもしれません。

しかし、それだけやっても、
誰もボールを奪いに来ない場合に限り、パスが上手になるだけです。

 

いずれの場合も基礎的な動きは状態しますがそれだけです。

「サッカー」は上達しません。

 

基礎練習を通してサッカーが上達するのは

「試合」という
「予期せぬ状況が発生しうる本番」

を見据えて基礎練習をする場合

のみです。

 

つまり、上の例で言えば、

「本番では、基礎練習通り安定した姿勢で
シュートを打てることはほぼないが、

そのような場合を想定して、普段からシュート練習を行う」

場合や

「本番では、基礎練習通り
パスを出しやすいことはほぼないが、
そのような場合でも対応できるように、よりパスの精度を磨く」

というように「本番(この場合には試合)を見据えて練習をする」場合にのみ
「サッカーが上達する」
ことになります。

物理の基礎問題に取り組む際にもこれと同じことが言えます。

 

「予期せぬ状況」でも道具を使いこなせるには「予期せぬ状況」にたくさん出会い(応用問題をたくさんこなぢ)、経験を蓄積することが必要

ではこの「予期せぬ状況」で「基礎問題」という
「道具」を扱えるようになるために何をするといいのか。

それはズバリ

「予期せぬ状況」を
たくさん経験し、蓄積する

ことが重要です。

 

言い換えると

応用問題をたくさんこなし、
「ただこなす」だけでなく、
自分の血肉になるように
その経験値を蓄積していく

ことが必要です。

 

先ほどのサッカーの例で言えば、
試合中に生じる「予期せぬ状況」に対応できるようになるためにはやはり、

「予期せぬ状況に対応できるようになる」
という目的意識をもって

サッカーの試合をたくさん経験する

ことが大事になります。

 

重要なので強調しておきますが、

「ただたくさん量をこなす」

だけでは、応用問題は解けるようには絶対になりません。

 

大事なのは、ちゃんと応用問題から学びを得ることです。

そのためには「ただ応用問題を解く」のではなく

応用問題から応用力を学び得る

という意識をもって取り組むのが重要です。

注意

応用問題になると解けなくなる、という人ほど

「ただ量をこなして、満足している」

という状態に陥りがちなので気をつけましょう。

 

「基礎問題」でインプットして「応用問題」でアウトプット、という黄金サイクルを心がける

応用問題をやることが大事と言いましたが、
上でも既に述べたように

「応用問題」は
「基礎問題」を複雑に絡め
組み合わせて作られたもの

であることを思い出してくさい。

 

そんなわけなので、当然基礎問題もわかっていないと話になりません。

なので、応用問題ばかり(試合にばかり出場して日々の練習はしない)という状況にはならないように気をつけましょう。

 

「基礎問題」でインプット
「応用問題」でアウトプットする

という黄金のサイクルを回すことを心がけてください。

このうちどちらか片方が多くなる、という状況は必ず避けましょう。

 

《具体的にやるべきこと》日常的に基礎問題には取り組む→応用問題に挑戦→基礎問題の使われ方を言語化→時間を置いて、もう一度何も見ないで解いてみる

より具体的に何をすべきかを説明します。

まず、日常的に基礎問題は解く、もしくは目を通すようにしましょう。

 

そして、基礎問題ほど数はたくさんこなす必要はありませんが、
ある程度基礎がわかってきたな、と思えたタイミングで応用問題に挑戦してみましょう。

この時、解けなくても、回答を見て理解できればOKです。

 

次に、解説を見るなどして、

その応用問題には
どんな基礎問題(基本的事項)が使われ
どのように組み合わせられているか

を言語化してみましょう。
(テキトーな言語化で問題なし)

 

不慣れなうちは難しいと思いますが、このステップを踏むことで、

応用問題を解く際の頭の使い方

基礎問題を解く際の頭の使い方

の違いがわかるようになるかと思います。

 

そして、そこまでできたら、少し時間をおいて

もう一度何も見ないで
同じ応用問題に取り組む

ことをしてみてください。

 

新しい問題に取り組みたくなるかもしれませんが、
そこはグッと我慢して、一度やった問題の「復習」をきちんとおこないましょう。

これらを着実にこなすことができれば、
基礎事項を応用し、応用問題を解く、
というのは徐々にできるようになっていきます。

 

基礎問題の役割を理解しよう

これまで、

応用問題を解けるようになるためには
どうしたらいいのか?

という内容で話をしてきましたが、

基礎問題に取り組む際に
心がけるべきこと

の話もしておこうと思います。

 

基礎問題は「道具」であり、「どう使うか」は教えてくれない

既に上でも言いましたが、

基礎問題とは道具

です。

 

道具は道具なので
それ単体では

「どう使うか」
何も教えてくれない

ということを心に留めておいてください。

 

「どう使うか」というのは応用問題にとりくみ、
それらを「応用しようとして初めて」わかってきます。

 

基礎問題を「ただ解く」だけでは絶対に不十分

そのようなわけで

基礎問題をただたくさん解く

というのは、既に上でも言いましたが、不十分です。

基礎問題はできるんですが、
応用問題になると途端にできなくなります。。。

という人がいますが、
基礎問題しかやっていないのなら
それらを「どう使うか」を学んでいないのなら
それは当然です。

なので、上でも言いましたが、
定期的に応用問題には(解けなくてもいいので)取り組むようにしましょう。

 

問題集の応用問題に取り組む、というのも1つの方法ですが、
もし、志望校が決まっているのなら、

志望校の過去問に取り組んでみる

ことをしてみましょう。
(ここでも「解ける」ことが目的ではないので解けなくても大丈夫です

自分が行きたい大学では
どの程度の応用力が求められるのか

をちゃんと調べることは合格のための近道にもなります。

 

「どのように使うのか」を意識しながら基礎問題を解く(目的性訓練)

そのようにして応用問題に取り組み
解説などを見てみると

基礎問題がどのように使われているのか

がわかってくると思います。

 

基礎問題に取り組む際には
ただ量をこなす、のではなく
この「基礎問題の使われ方」を意識して取り組むようにしてください。

 

つまり、

今解いている基礎問題は
どのような形で本番で出てくるだろうか?

と自問しながら解くようにしましょう。

 

ここで「正しく推測すること」は大して重要ではありません。
(というか正しい推測なんてできっこありません)

 

重要なのは

間違いでもいいので
応用問題を参考に
自分なりに予測してみる

ことです。

 

このような意識を持って基礎問題に取り組むことで
応用問題を解けるための力をより早く身につけることができます。

 

「どのように使われるのか」がわからない場合は、一旦応用問題で「使われ方」を学ぶ

「基礎問題がどのように使われるのか」
が検討もつかない、という場合には

繰り返し言っていますが、

一度、応用問題を開き、
「使われ方」を学ぶ

ようにしましょう。

 

この際、応用問題を完璧に解ける必要はありません。

基礎問題の使われ方を学びたいだけなので
解説をみて理解できれば十分です。

 

応用問題は解けなくてもめげない!

繰り返し応用問題に取り組んでみることの重要性の話をしてきましたが、
ここではその際の心持ちの話をしておこうと思います。

 

結論から言うと、応用問題が解くことができなくても全く問題ありません。

なので、できないことでいちいち落ち込む、というのはやめましょう。

それは時間の無駄です。

 

最初は誰でも解けない!

生まれた時からサッカーができる人はいません。

 

基礎的な動きを学び、かつ、
それらを「試合」という
「予期せぬ状況」でも実行する訓練を地道に行った結果、サッカーは上達していきます。

 

物理で応用問題を解く、というのもこれと同じです。

最初から応用問題がなんでも楽勝で解ける、
という人はいません。

 

ここまで紹介してきた地道な訓練を通してのみ、
「徐々に」応用問題は解けるようになります。

皆さんの周りにいる応用問題を難なく解いているあの人も、
実は、地道に訓練を(無意識的にかもしれないが)重ねてきただけです。

 

なので、

応用問題は解けなくて当たり前

という前提を持つようにしてください。

 

おそらく最初は解けないとは思いますが、
それは普通のことなので「解けなかった」という事実はスルーしましょう。

そして、応用問題に取り組むことを恐れず
応用問題から学びを得ることに重きをおいてください。

 

訓練をすることで「だんだん」解けるようになる!

このような地道な訓練を通して飲み
「だんだん」解けるようになってきます。

 

焦る気持ちはわかりますが、その結果

ただ応用問題の量をたくさんこなすだけ

ただ基礎問題の量をたくさんこなすだけ

にならないように注意です。

千里の道も一歩から、ということを忘れないようにしてください。

 

まとめ:実践を通じて学ぼう!

それでは今回のまとめです。

まとめ
  • 応用問題では「予期せぬ状況」で基本的な内容が扱えるかどうかが問われる!
  • 応用問題を解けるようになるためには「応用問題を解く訓練」が必要
  • 基礎問題に取り組む時には「応用問題でどう使われるか」を予測する!
  • 応用問題に取り組む時には「基礎問題がどのように組み合わせられているか」を意識する!
  • 「基礎問題」でインプット→「応用問題」でアウトプット、という黄金サイクルを繰り返す!
  • 応用問題が解けないのは最初は当たり前!!解けなくて落ち込むのではなく、しっかり学びを得よう!
  • 特効薬は存在しない!千里の道も一歩から!

 

頑張ってください!応援しています!!

 

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