今回は高校物理における微積について
その利点やよくある疑問点について話していきます。
Contents
微積物理はなぜやった方が良いのか
利点①問題の解き方を工夫する必要がなくなる
通常学校で習う
微積を用いない物理
は基本的に
公式当てはめゲーム
です。
そのため様々な公式を覚えるだけでなく
その当てはめ方にも習熟する必要があり
受験特有のテクニックも要されます。
それに対し微積を用いる場合には
運動方程式を立て
それを解いていく
という基本方針は常に変わりません。
基本的に問題を解く際の手順が
毎度同じで済むわけです。
その結果問題を解く際に
解き方で
ほとんど悩むことない
という大きな利点があります。
それゆえ
![](https://i0.wp.com/high-school-physics.com/wp-content/uploads/2020/09/necchusyou_face_boy4.png?w=728&ssl=1)
という事態を劇的に減らすことができるでしょう。
利点②物理の知識の全てが繋がる(より問題が解きやすくなる)
通常の公式当てはめ物理の場合
それぞれの事項の繋がりはなく
完全に孤立しています。
そのため多くの人の頭の中は
以下のようになっています。
![](https://i0.wp.com/high-school-physics.com/wp-content/uploads/2021/03/スクリーンショット-2021-03-31-16.52.58.png?resize=450%2C312&ssl=1)
このような状態だと、問題を解く際、
どれか1つの知識に
偏った思考
になりやすいです。
通常、問題のレベルが高くなるにつれ
先程の図中のうちの
複数の事項を同時に総動員しないと
解けなくなってきます。
しかし、多くの人は
先程のようにそれらが孤立しているため
同時に使うことが難しく
知識を1つずつしか使えない
ことになってしまいます。
イメージ的には次のような感じです
そのため問題を倒すことができない
もしくは多大な労力を要します。
では微積を使うとどうなるのか。
基本的に微積を使っている人の頭の中は
自然と次のようになっています。
先程とは対照的に
全てが繋がっています。
そのため、どれか1つでも思い出せば
その他のことも連鎖的に出てきます。
そして問題を解く際に重要となる
全知識の総動員
が非常に簡単になります。
つまりイメージ的には次のような感じです。
その結果、難しい問題ほど
簡単に攻略することができます。
利点③ブラックボックスがなくなる
通常の物理では、以下の画像ように
![](https://i0.wp.com/high-school-physics.com/wp-content/uploads/2021/03/study_yaruki_nai-e1617170134390.png?w=728&ssl=1)
なんか、、、
よくわかんないんだけど。
でもまぁ
そんな重要じゃないから
気にしないでおこう
というようにブラックボックスに
なっている部分があります。
しかし微積を用いた物理は
このブラックボックスを完全に
なくしてくれます。
僕自身もそうでしたが
![](https://i0.wp.com/high-school-physics.com/wp-content/uploads/2020/09/necchusyou_face_boy5-e1617170302635.png?w=728&ssl=1)
物理、、、
なんかよくわからん
苦手や
という状態になる原因の1つには、このような
ブラックボックスをちゃんと明らかにしないから
というものがあります。
そのためブラックボックスをなくすのは
物理を得意にする上でとても重要です。
利点④根本的に頭が良くなる
理由は定かではありませんが
微積物理を勉強すると
根本的に頭が良くなる
という大きな利点があります。
![](https://i0.wp.com/high-school-physics.com/wp-content/uploads/2021/03/240_F_98441149_MaGmson4fGcgVPmoMeeszQK5MhGH8GUK.jpeg?resize=452%2C301&ssl=1)
おそらくこれは、微積を用いることで
物理をちゃんと
論理的に勉強できるから
ということが関係していると
個人的に思っています。
そのため論理的思考力が自然と身につき
理系科目に限らず、国語、英語など、
その他の科目の成績にも
良い影響を及ぼします。
微積物理は必要?不要?
![](https://i0.wp.com/high-school-physics.com/wp-content/uploads/2020/09/necchusyou_face_boy3.png?w=728&ssl=1)
微積物理って
必要なの?不要なの?
どっちなの?
と多くの人がこのような疑問を
抱いていると思います。
それに対する個人的な答えは
「必要」ではないが
やるととても役立つ
というものです。
![](https://i0.wp.com/high-school-physics.com/wp-content/uploads/2021/03/240_F_131872348_9tLFAB9IoObdN3utlu2vmuXeAYO3gKpg.jpeg?resize=443%2C300&ssl=1)
確かに微積をわざわざ用いなくても
暗記だけで乗り切れるとは思います。
実際それで事足りるように
問題も作成されています。
なのでそれで良い人はいいと思います。
しかし個人的には微積を用いた方が
100倍も楽になるので
微積推しです。
![](https://i0.wp.com/high-school-physics.com/wp-content/uploads/2021/03/240_F_203511386_wqMCVLKAI5fzTDIvxwjTz4nvi9iR0Sjn.jpeg?resize=452%2C301&ssl=1)
実際、大学でちゃんと物理を勉強した人に
高校時代に
微積を用いた方が
より楽だったと思うか
と質問したら多くの人は
イエスと答えるでしょう。
微積物理のQ&A
ではここからは微積物理で
よくある疑問について答えていこう思います。
Q:上級者しか使ってはないけない?
確かに
「微積物理」
と聞くと、とても難しそうな
印象を受けるかもしれません。
そのために物理上級者しか使ってはいけない
と考える人もいるでしょう。
![](https://i0.wp.com/high-school-physics.com/wp-content/uploads/2021/03/240_F_268483691_bUg0eiPxgaAqoYbgdlNboCAYO0Pm8eEZ.jpeg?resize=457%2C215&ssl=1)
しかしそんなことはありません。
これまで普通に勉強に取り組んでいたなら
理解できないほど難しいことはありません。
例えば、数学で「$\large \log$」の記号を
初めて見た時のことを思い出してください。
多くの人は
![](https://i0.wp.com/high-school-physics.com/wp-content/uploads/2021/03/pose_shock_man.png?w=728&ssl=1)
え!?
なにこの謎の記号!
めっちゃ難しそう!
となったと思います。
しかし実際に授業等で勉強すると
![](https://i0.wp.com/high-school-physics.com/wp-content/uploads/2021/03/pose_anshin_boy-e1617188488821.png?w=728&ssl=1)
あっ、
なんだそれだけか
大したことないな。
となりませんでしたか?
微積物理もこれと同じです。
聞こえは難しそうですが
蓋を開けると大したことはありません。
なので特に上級者でなくても
全然問題ないです。
むしろ少し物理につまずいてる人こそ
微積の恩恵を強く受けることになるでしょう。
Q:そもそも受験物理で微積って使っていいの?
そもそも微積物理を教える学校なんて
ほとんどないでしょうから
こう思うのも無理はありません。
しかし
受験で微積を使って全然問題ありません。
![](https://i0.wp.com/high-school-physics.com/wp-content/uploads/2021/03/240_F_58407661_6zxDkeAppmSJ9WYl98EuzilxhOoeGgZC.jpeg?resize=411%2C282&ssl=1)
というのも、みなさんが進学したいと
思っている大学の教授たち、また
皆さんの入学試験を採点する人たちは
微積物理を
当たり前のように使っている
からです。
そのため微積物理を使う場合
大学入試の採点者からは
![](https://i0.wp.com/high-school-physics.com/wp-content/uploads/2020/09/kid_job_boy_teacher-e1600696650336.png?w=728&ssl=1)
おっ、
この人はちゃんと
“物理”をわかってるな
と好印象を持たれるでしょう。
逆にそのような人たちは
「微積を使わない物理」が嫌いです。
それでももし心配であれば、大学側に
物理で微積を使っても
問題ないですか?
と問い合わせるといいでしょう。
特に問題はないと答えてもらえるはずです。
最終的には個人の判断に委ねられるので
とやかくは言えませんが
僕個人としては微積を使うことは推奨派です。
ぜひこの機会に
一考してみてください。
公式は一通り
覚えましたが
解法を思いつけなくて
点が取れません